前回の投稿で、日本のGDPがマイナスであったことを書きました。

日本のGDPは四半期ごとに発表されますが、このGDPには速報値と改定値の2種類があり、速報値が1.5か月後に発表、改定値は2カ月後くらいに発表されます。

例えば2015年の1~3月期のGDPは速報値が5月20日に、改定値は6月8日に発表されています。

速報値から更に様々な要素を計算に入れた数値が改定値になるため、日本では確定されたGDPが発表されるのに2カ月がかかります。


では中国の場合はどうなのでしょうか?

中国でもGDPが発表されるのですが、中国では速報値・改定値といった2段回に分けての発表ではなく、いきなり確定された値が発表されます。

そして、発表されるのはたったの0.5カ月後、つまり1~3月期のGDPであれば4月の半ばごろには既に発表されているのです。

中国のような広大な土地・莫大な人数の国の集計が、日本とは比べ物にならないくらい早くに発表されています。

これは日本よりも優れた技術をもっているからではなく、単に役人が「前回のGDPは○○だったから、今回は少し低くして○○くらいにしておこう」などと鉛筆ナメナメして適当に発表している以外には、有り得ないスピードです。

これはGDPに限らず、中国は他国に対して情報統制をしつつ、中国に都合の良い情報ばかりを発表(都合の悪い情報は隠す・都合の良い情報をねつ造する)ばかりしているため、他の国々は全く中国のことを信用していません。

このように中国の情報は得にくいのですが、そんな中で経済については下記の2つが信用できる指標とされています。

李克強指数(りっこきょうしすう)

財新製造業PMI(購買担当者景況感指数)


①の「リコッキョウ指数」とは、李首相の名前をとって海外メディアが発表したもです。リコッキョウ首相が遼寧省のトップを務めていた際に、「自分の国のGDPは信用できない」という主旨の発言を自らおこない、GDPに代わる景気の参考指標として「電力消費量(発電量)」「銀行融資」「鉄道輸送量」の3項目を上げたことに由来しています(リコッキョウさん、こんな発言してよく処刑されませんでしたね・・・)
この3項目は経済に直結している(工場や人々に活気があれば発電量は増えるし、景気が良ければ銀行融資も増えるし、景気が良く物流が活発だと鉄道輸送量が増える)ために、非常に参考になるとされます。


②のPMIというのは、中国国内の民間企業を中心とする製造業400社あまりの購買担当者を対象に、新規受注、生産、価格、購買状況などについてアンケート調査し、その結果を指数化したものです。
企業の購買担当者は自社製品の売り上げや市場動向、生産、出荷など幅広い部門を見渡しながら、それに基づいて部品や原材料の仕入れを行う立場にあるため、彼らの景況感が実際の数カ月先の景気を先取りする重要な指標になっています。
好不況の判断の分かれ目となる数値は50で、これを上回っているか下回っているかで、景気について判断していきます。
中国のPMIは11年ごろから低下傾向が始まりましたが、それでも50を挟んで一進一退の動きが続いており、今年2月にはわずかに50を上回ったものの2月からは6カ月連続で50を下回り、水準低下の幅も大きくなっています。
また、8月のPMIは6年5カ月ぶりの低水準だったことで、景気の悪化懸念が広がっています。



実際に投資家の中国経済に関する判断材料としては、50をどの程度下回っているかという分かりやすい指標であるPMIは知っておいて損はないと思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加