人は得る喜びよりも失う痛みの方が大きいようです。

これは株式チャートにもはっきり表れていて株価が上昇するときは緩やかですが、下落するときは急降下するケースが多いことからも分かります。

失う痛みが大きいからみんな売ってしまうという、じつに人間的で面白い現象です。

たとえばじゃんけんで「勝てば10万円もらえるけど、負けたら10万円払う」という「リスク対リターンが1対1」の条件では、ほとんどの人が勝負を行いません。

でもこれが、「勝てば10万円、負ければ3~5万円」くらいになると、けっこうな人がじゃんけん勝負に乗ってきます。

心理学の実験では、リスク「1」に対して、リターンが「2~3」になったときに、人は初めて行動し始めるそうです。

投資も含めて世の中のほとんどのものは「ローリスクローリターン」か「ハイリスクハイリターン」です。

この2つは一見違うように見えますが、どちらも「リスク対リターンは1対1」という意味では同じです。

現実の世界ではリスクは低いのにリターンが大きいようなものは、なかなか存在しません。
つまり、リスクとリターンは相互に対応しているのです。

そして、日本人の問題は、リスクを過剰に恐れてしまっている点にあります。

本当は「リスク対リターンが1対1」の条件であっても、「2対1」くらいに捉えてしまっています。

たとえ「勝てば10万円、負ければ10万円」の勝負であっても、非常に大きなリスクを負ってしまっていると思ってしまうのです。

このようにリスクを実際の2倍に間違えて捉えてしまっているような状況では、心理的に考えると、リスクの4~6倍のリターンが見込めないと、まったく動けない事になります。

※これは行動心理学的には当然の心理であり、もっとリスクを取れと言っている訳ではありません。これらの心理を踏まえたうえで、認知の歪みをなるべく正常にして物事を判断することが望ましいという事です。

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